「石垣島に到着したけど、観光できる時間が短い」「飛行機の乗り継ぎ時間で、少しだけでも石垣島を楽しみたい」と考えている方も多いのではないでしょうか。実は、石垣島はポイントを押さえれば3時間という短い時間でも、ドライブで十分に魅力を満喫できる島なのです。
この記事では、3時間という限られた時間を最大限に活用するための、おすすめドライブモデルコースを3つご紹介します。定番の絶景スポットから、地元で人気のグルメまで、あなたの希望に合わせたプランがきっと見つかるはずです。初めて石垣島を訪れる方でも安心して楽しめるように、運転の際の注意点なども詳しく解説しています。この記事を参考に、短い時間でも充実した石垣島ドライブを計画して、最高の思い出を作ってくださいね。
石垣島ドライブを3時間で楽しむ!おすすめモデルコース
石垣島を車で一周するには、観光しながらだと約8時間、ノンストップでも約3時間かかると言われています。 そのため、3時間という限られた時間でドライブを楽しむには、エリアを絞って効率よく巡ることが重要です。
ここでは、目的別に3つのモデルコースをご提案します。それぞれのコースの所要時間はおおよその目安なので、交通状況や各スポットでの滞在時間によって調整してくださいね。
【北部絶景満喫コース】玉取崎展望台と平久保崎を目指す
✓ とにかく石垣島の雄大な自然や絶景を堪能したい
✓ 写真映えするスポットに行きたい
✓ 市街地の喧騒から離れてリフレッシュしたい
石垣島の北部は、手つかずの自然が多く残るエリアです。このコースでは、島の東海岸沿いを走りながら、太平洋と東シナ海を一望できる絶景スポットを目指します。
コース概要(所要時間:約2.5〜3時間)
- 新石垣空港 (スタート)
- 玉取崎展望台 (車で約20分)
- 滞在時間:約30分
- 平久保崎灯台 (玉取崎から車で約40分)
- 滞在時間:約30分
- 新石垣空港 (平久保崎から車で約50分)
まず訪れる玉取崎展望台(たまとりざきてんぼうだい)は、駐車場から展望台まで遊歩道が整備されており、ハイビスカスなどの南国の花々を楽しみながら散策できます。 展望台からは、エメラルドグリーンに輝く海と、どこまでも続く平久保半島を一望でき、その美しさに思わず息をのむほどです。
次に目指すのは、石垣島の最北端に位置する平久保崎灯台(ひらくぼざきとうだい)です。 白い灯台とコバルトブルーの海のコントラストが美しく、写真撮影にもぴったりの場所として知られています。 周辺には牛が放牧されているのどかな風景も広がり、八重山らしい景色を存分に味わうことができるでしょう。 時間に余裕があれば、帰りにカフェに立ち寄って休憩するのもおすすめです。
【西部サンセット堪能コース】川平湾と御神崎を巡る
✓ 石垣島を代表する景勝地を訪れたい
✓ 美しい夕日を見て感動したい
✓ グラスボートで海の中の世界を覗いてみたい
石垣島の西部エリアは、ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンで三つ星を獲得した川平湾をはじめ、夕日の名所として知られるスポットが点在しています。 午後から夕方にかけてのドライブに特におすすめのコースです。
コース概要(所要時間:約2.5〜3時間)
- 市街地 (スタート)
- 川平湾 (車で約30分)
- 滞在時間:約60分(グラスボート乗船含む)
- 御神崎灯台 (川平湾から車で約15分)
- 滞在時間:約30分
- 市街地 (御神崎から車で約30分)
川平湾(かびらわん)は、石垣島で絶対に外せない観光スポットの一つです。 エメラルドグリーンの海に緑豊かな小島が浮かぶ様子は、まさに絵画のような美しさです。潮の流れが速いため遊泳は禁止されていますが、船底がガラスになったグラスボートに乗れば、色とりどりのサンゴや熱帯魚を間近で観察できます。
川平湾を堪能した後は、夕日の絶景スポットとして名高い御神崎(おがんざき)へ向かいましょう。断崖絶壁の上に立つ白い灯台が目印で、どこまでも広がる水平線に沈む夕日は感動的です。 日没の時間を事前にチェックして訪れるのがおすすめです。 周辺は岩場になっているので、歩きやすい靴で行くようにしましょう。
【南部お手軽コース】市街地近郊で自然とグルメを楽しむ
✓ あまり長距離の運転はしたくない
✓ 自然だけでなく、グルメやお土産探しも楽しみたい
✓ 小さな子供連れのファミリー
市街地や空港からのアクセスが良い南部エリアは、短い時間でも気軽に楽しめるスポットが充実しています。広大な公園でのんびりしたり、絶品ジェラートを味わったりと、石垣島の魅力をコンパクトに体験できるコースです。
コース概要(所要時間:約2〜2.5時間)
- 新石垣空港または市街地 (スタート)
- バンナ公園 (空港から車で約20分)
- 滞在時間:約60分
- ミルミル本舗 本店 (バンナ公園から車で約15分)
- 滞在時間:約30分
- ユーグレナモール (ミルミル本舗から車で約10分)
- 滞在時間:約30分〜
- 空港または市街地
バンナ公園は、東京ドーム約60個分という広大な敷地を誇る自然公園です。 特に「エメラルドの海を見る展望台」からの眺めは格別で、市街地や八重山の島々を一望できます。 園内には子供が遊べる広場もあり、家族連れにも人気のスポットです。
公園でリフレッシュした後は、丘の上にあるミルミル本舗 本店へ。 地元の食材を使ったフレッシュなジェラートが名物で、海を見渡せる絶好のロケーションで味わうことができます。 最後に訪れるユーグレナモールは、お土産店や飲食店が軒を連ねるアーケード商店街です。 ここで石垣島ならではのお土産を探したり、小腹が空いたら食べ歩きを楽しんだりするのも良いでしょう。
ドライブで絶対立ち寄りたい!石垣島の定番観光スポット
3時間という短いドライブでも、石垣島を代表する景勝地はぜひ訪れたいものです。ここでは、モデルコースでもご紹介した、特に人気の高い定番観光スポットをさらに詳しくご紹介します。
川平湾(かびらわん):ミシュランも認めたエメラルドグリーンの海
石垣島に来たら誰もが訪れると言っても過言ではないのが、この川平湾です。 日本百景にも選ばれ、世界的旅行ガイド「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」で最高評価の三つ星を獲得したことでも知られています。
太陽の光の加減によって刻一刻と色合いを変えるエメラルドグリーンの海と、湾内に点在する緑豊かな小島が織りなす風景は、まさに絶景です。湾内は潮の流れが速いため遊泳はできませんが、その代わりにグラスボートでの海中散策が人気です。船の中から、日本最大級とも言われるアオサンゴの群落や、カラフルな熱帯魚たちが泳ぐ姿を間近に観察することができます。周辺には展望台も整備されており、高台から湾全体を見渡すパノラマビューも必見です。駐車場やお土産店、カフェなども充実しているので、ドライブの休憩がてらゆっくりと過ごすことができます。
玉取崎展望台(たまとりざきてんぼうだい):太平洋と東シナ海を一望
新石垣空港から車で約20分とアクセスも良く、ドライブコースに組み込みやすい人気の絶景スポットが玉取崎展望台です。 駐車場から展望台へと続く遊歩道には一年中ハイビスカスが咲き誇り、南国気分を盛り上げてくれます。
この展望台の最大の魅力は、石垣島のくびれた地形によって、東側に太平洋、西側に東シナ海を同時に一望できることです。視界を遮るものがない大パノラマが広がり、エメラルドグリーンからコバルトブルーへと変わる海のグラデーションは息をのむ美しさです。遠くには平久保半島も見渡せ、その雄大な景色は訪れる人々を魅了します。 展望台には屋根付きの休憩スペースもあるので、心地よい海風を感じながら、ゆったりと景色を眺める時間を楽しんでみてください。
平久保崎灯台(ひらくぼざきとうだい):石垣島最北端の絶景
石垣島の最北端に位置するのが平久保崎です。 サンゴ礁の美しい海に突き出た岬の先端には、青い空と海に映える真っ白な灯台が立っており、訪れる人を魅了します。 そのロマンチックな景観から「恋する灯台」にも認定されています。
灯台の周辺は緑の牧草地が広がっており、のんびりと草を食む牛たちの姿が見られることも。 こののどかな風景と美しい海のコントラストが、石垣島らしい絶景を生み出しています。視界が良い日には、遠くに多良間島を望むこともできます。市街地からは車で1時間以上かかりますが、その時間をかけてでも訪れる価値のある場所です。最北端ならではの開放感あふれる景色を、ぜひ体感してみてください。
御神崎灯台(おがんざきとうだい):断崖絶壁と夕日の名所
石垣島の西海岸に突き出た岬、御神崎(おがんざき)は、特に夕日の名所として知られる景勝地です。 高さ約30メートルの断崖絶壁の上に立つ白い灯台がシンボルで、その周辺は美しい芝生に覆われています。
ここから眺める東シナ海は雄大そのもので、水平線に沈む夕日は言葉を失うほどの美しさです。空と海がオレンジ色に染まっていく様子は、まさに感動的な光景。日没の時間に合わせて多くの人が訪れる人気のスポットです。また、岬の周辺にはテッポウユリの群生地があり、春には白い可憐な花々が咲き誇ります。ダイナミックな地形と、穏やかな夕景が織りなすコントラストが魅力の場所です。
バンナ公園:広大な敷地で自然と触れ合う
バンナ公園は、石垣島の中央に位置する広大な自然公園で、市街地からのアクセスも良好です。 その広さはなんと東京ドーム約60個分にも及びます。 園内は複数のゾーンに分かれており、展望台や吊り橋、子供向けの遊具広場など、見どころがたくさんあります。
特に「エメラルドの海を見る展望台」からの眺めは素晴らしく、石垣市街地はもちろん、竹富島や西表島といった八重山の島々まで一望できます。 また、季節によってはヤエヤマヒメボタルの幻想的な光の乱舞を観察できる「ホタル街道」も人気です。 ドライブの途中に立ち寄って、雄大な自然の中で深呼吸すれば、心も体もリフレッシュできること間違いなし。家族連れからカップルまで、誰もが楽しめるスポットです。
3時間ドライブがもっと楽しくなる!グルメ&カフェスポット
美しい景色を堪能するドライブも素敵ですが、旅の楽しみはグルメも欠かせません。3時間という短い時間でも、気軽に立ち寄れて石垣島ならではの味を楽しめる、おすすめのグルメ&カフェスポットをご紹介します。
ミルミル本舗 本店:絶景と味わう絶品ジェラート
小高い丘の上にあり、海を見下ろす絶好のロケーションに建つのがミルミル本舗 本店です。 週末や観光シーズンには行列ができるほどの人気店で、そのお目当ては搾りたてのミルクをたっぷり使った自家製ジェラート。
ミルクや島豆腐、紅いも、塩黒糖といった定番フレーバーから、マンゴーやドラゴンフルーツなど、季節のフルーツを使った限定フレーバーまで、種類が豊富でどれにしようか迷ってしまうほどです。ジェラートだけでなく、石垣牛を使ったハンバーガーも人気メニューの一つ。 広大な牧草地と青い海を眺めながら味わうジェラートやハンバーガーは格別で、ドライブの疲れを癒してくれることでしょう。夕日の時間帯に合わせて訪れるのもおすすめです。
ぷちことり:古民家で味わう八重山そば
石垣島の郷土料理といえば、やはり八重山そばは外せません。数あるお店の中でも、昔ながらの赤瓦の古民家を改装した趣のある店構えで人気なのが「ぷちことり」です。どこか懐かしい雰囲気の店内で、時間を忘れてゆったりと過ごすことができます。
こちらの八重山そばは、豚骨とカツオをベースにしたあっさりしながらもコクのあるスープが特徴。細めの丸麺によく絡み、箸が進みます。じっくり煮込まれてとろとろになった三枚肉(豚のバラ肉)も絶品です。八重山そばの他にも、沖縄風の炊き込みご飯「じゅーしー」や、季節の野菜を使った小鉢なども楽しめます。石垣島ならではの温かい家庭の味に触れたい方に、ぜひ訪れてほしいお店です。
ユーグレナモール:お土産探しと食べ歩きに最適
日本最南端のアーケード商店街として知られるユーグレナモールは、石垣島の市街地の中心部に位置しています。 約100店舗ものお土産店や飲食店が軒を連ねており、天候を気にせずショッピングや食事を楽しめるのが魅力です。
ここに来れば、ちんすこうや紅いもタルトといった沖縄の定番土産はもちろん、石垣島特産のハーブやスパイス、ミンサー織りの小物、泡盛など、ありとあらゆるものが揃います。また、食べ歩きグルメが充実しているのも嬉しいポイント。サーターアンダギー(沖縄風ドーナツ)やかまぼこ、石垣牛の串焼き、南国フルーツを使ったフレッシュジュースなど、気になるものを少しずつつまみながら散策するのも楽しいでしょう。ドライブの最後に立ち寄って、旅の思い出の品を探してみてはいかがでしょうか。
初めてでも安心!石垣島ドライブの基本と注意点
石垣島のドライブを安全で快適なものにするために、事前に知っておきたい基本情報や注意点があります。レンタカーの準備から、島ならではの交通事情まで、しっかり確認しておきましょう。
レンタカーの予約と選び方のポイント
石垣島観光にレンタカーは必須と言えるほど便利な移動手段です。 新石垣空港の周辺には多くのレンタカー会社があり、空港からの送迎サービスも充実しています。
特に夏休みや連休などの繁忙期は、レンタカーの予約が非常に混み合います。 旅行の計画が決まったら、できるだけ早く予約を済ませておくのが賢明です。直前になると希望の車種がなかったり、料金が高騰したりすることもあります。 早めの予約を心がけましょう。
車種については、石垣島は市街地を離れると道幅が狭い場所もあるため、小回りの利くコンパクトカーが運転しやすくおすすめです。 滞在時間が短い場合は、空港で手続きがスムーズにできるレンタカー会社を選ぶと、時間を有効活用できます。
知っておきたい石垣島の交通ルールとマナー
石垣島の道路は、市街地を除けば交通量が少なく、走りやすい一本道が多いのが特徴です。 そのため、ついついスピードを出しがちになりますが、制限速度をしっかり守り、安全運転を心がけましょう。 島の生活道路では、地元の人のゆったりとしたペースに合わせて運転することも大切です。
また、石垣島では「ゆずり合い」の精神が根付いています。 狭い道ですれ違う際や、合流地点などでは、お互いに道を譲り合う場面が多く見られます。焦らず、思いやりのある運転をすることが、島でのドライブを楽しむコツです。市街地の一部では、朝夕の時間帯に通学路として速度制限が設けられている場所もあるので、標識には注意を払いましょう。
動物の飛び出しや天候の変化に備えよう
石垣島の郊外をドライブしていると、国の特別天然記念物であるカンムリワシをはじめ、セマルハコガメやシロハラクイナといった希少な野生動物に遭遇することがあります。これらの動物が道路に飛び出してくる可能性があるため、特に山間部や早朝・夜間の運転では注意が必要です。
また、南の島である石垣島は天候が変わりやすいのが特徴です。晴れていたかと思うと、突然スコール(局地的な大雨)に見舞われることもあります。雨の日は路面が滑りやすくなるため、いつも以上に慎重な運転が求められます。急な天候の変化にも対応できるよう、ワイパーの動作などを出発前に確認しておくと安心です。ガソリンスタンドは市街地に集中しており、北部には少ないため、早めの給油を心がけましょう。
まとめ:3時間の石垣島ドライブで最高の思い出を作ろう!
今回は、石垣島を3時間で楽しむドライブをテーマに、おすすめのモデルコースや定番スポット、グルメ情報、運転の注意点などをご紹介しました。
- 3時間のドライブではエリアを絞ることが重要
- 「北部絶景」「西部サンセット」「南部お手軽」など目的別のコース設定がおすすめ
- 川平湾や玉取崎展望台などの定番スポットは外せない
- 絶品ジェラートや八重山そばなど、短時間でもグルメは楽しめる
- 安全運転とゆずり合いの気持ちで、島ならではのドライブを満喫しよう
石垣島は、たとえ3時間という短い時間であっても、計画次第でその魅力を存分に感じることができる島です。この記事でご紹介した情報を参考に、あなただけのオリジナルドライブプランを立てて、石垣島での忘れられない時間をお過ごしください。美しい海と豊かな自然が、あなたを待っています。
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