沖縄旅行のハイライトといえば、なんといっても那覇市の国際通りですよね。お土産屋さんがずらりと並び、美味しい沖縄料理に舌鼓を打ち、独特の活気に満ちたこの場所は、歩いているだけでワクワクしてきます。しかし、喫煙者の方にとっては少し気になることがあるかもしれません。「タバコはどこで吸えるんだろう?」と。
実は、多くの観光客で賑わう国際通りは、那覇市の条例により路上喫煙が厳しく制限されているエリアなのです。知らずに吸ってしまうと、罰則の対象になることも。でも、ご安心ください。喫煙が全面的に禁止されているわけではなく、きちんと指定された喫煙所が設けられています。
この記事では、沖縄旅行を計画中の喫煙者の方が安心して国際通りを楽しめるよう、指定喫煙所の詳しい場所から、知っておくべきルール、そして一息つける喫煙可能なカフェの情報まで、わかりやすく徹底的に解説していきます。旅行前にこの記事をチェックして、スマートに沖縄観光を満喫しましょう。
国際通りの喫煙所と路上喫煙の基本ルール
多くの観光客で賑わう国際通りですが、喫煙に関しては那覇市が定めたルールがあります。気持ちよく観光を楽しむためにも、まずは基本的なルールをしっかりと押さえておきましょう。ここでは、なぜ路上喫煙が制限されているのか、その背景にある条例や罰則について詳しく解説します。
那覇市の路上喫煙防止条例とは?
国際通りでの喫煙ルールを理解する上で欠かせないのが、「那覇市路上喫煙防止条例」です。この条例は、市民や観光客が健康的で快適な生活を送れる環境を確保し、国際的な観光都市にふさわしい街づくりを目的として制定されました。
特に、多くの人が行き交うエリアでの喫煙は、他人の衣服を焦がしてしまったり、火傷をさせてしまったりする危険が伴います。また、小さなお子さんの顔の高さにタバコの火が来てしまうこともあり、非常に危険です。こうしたトラブルを未然に防ぎ、誰もが安全に楽しめる街を目指すために、この条例が設けられているのです。
国際通りと沖映通りは「路上喫煙禁止地区」
那覇市路上喫煙防止条例の中でも、特に重要なのが「路上喫煙禁止地区」の指定です。観光客で最も賑わう国際通りと、そこから分岐する沖映通りは、この禁止地区に指定されています。
この地区内では、指定された喫煙所以外での路上喫煙が全面的に禁止されています。携帯灰皿を持っていたとしても、路上で喫煙することはできません。 これは、受動喫煙による健康への影響や、タバコのポイ捨てによる環境美化の問題を防ぐための厳しい措置です。
那覇市では、指導員が定期的に禁止地区内を巡回しており、違反者に対しては喫煙を中止するよう指導を行っています。 観光客だから知らなかった、という言い訳は通用しないため、旅行者は特に注意が必要です。ルールを守り、クリーンで安全な国際通りをみんなで楽しむ意識が大切になります。
違反するとどうなる?罰則について
もし路上喫煙禁止地区で喫煙し、指導員の指導や是正勧告に従わなかった場合、どうなるのでしょうか。那覇市路上喫煙防止条例には、罰則規定が設けられています。
具体的には、2,000円の過料が科されることになります。 「少しだけなら大丈夫だろう」という軽い気持ちが、せっかくの楽しい旅行の思い出を台無しにしてしまうかもしれません。
国際通りにある指定喫煙所一覧
喫煙所探訪その1
沖縄県国際通り某所。
税金や世間の冷たい視線から追われている喫煙者をさらに追いかけ回すような喫煙所。
場所を上手く利用したデザイン好き。灰皿が汚いけどSランク。#喫煙所探訪 pic.twitter.com/2qm5ObxF6j
— おすみをさん。 (@sumio_sanv) November 16, 2022
路上喫煙が禁止されている国際通りですが、喫煙者のために指定喫煙所がいくつか設けられています。これらの場所を事前に把握しておけば、タバコ休憩のたびに慌てて探す必要がありません。ここでは、主要な指定喫煙所を地図とともにご紹介します。
① てんぶす那覇前 喫煙所
国際通りのほぼ中央に位置する「てんぶす那覇」は、那覇の伝統工芸品を扱うショップや観光案内所が入った複合施設です。この施設の広場、入口付近に指定喫煙所が設置されています。
▼てんぶす那覇前 喫煙所の特徴
項目 | 詳細 |
---|---|
場所 | 那覇市ぶんかテンブス館(国際通り中央部)の広場 |
アクセス | ゆいレール「牧志駅」から徒歩約6分 |
目印 | 「てんぶす那覇」の建物と大きなガジュマルの木 |
設備 | 屋外設置型の灰皿 |
注意点 | 屋根がないため、雨天時の利用は少し不便かもしれません。 また、週末などはイベントで広場が使用され、利用しにくい場合もあります。 |
国際通りの中心部にあるため、ショッピングの合間に立ち寄りやすいのが最大のメリットです。周辺にはお土産屋さんや飲食店も多いため、多くの喫煙者が利用するランドマーク的な喫煙所といえるでしょう。
② さいおんスクエア 喫煙所
国際通りの牧志駅側、入り口付近に位置するのが「さいおんスクエア」です。この商業施設の1階、駐車場エリアに喫煙所が設けられています。
▼さいおんスクエア 喫煙所の特徴
項目 | 詳細 |
---|---|
場所 | さいおんスクエア(国際通り 牧志駅側)1階 駐車場 |
アクセス | ゆいレール「牧志駅」に直結 |
目印 | 「カーゴス」という商業施設やホテルが入った建物 |
設備 | パーテーションで区切られた喫煙スペース |
ポイント | 屋根があるため、雨の日でも濡れずに利用できるのが嬉しいポイントです。 ゆいレールを利用する前後に一服したい場合に非常に便利な立地です。 |
国際通りを端から端まで歩く予定なら、スタート地点またはゴール地点として利用するのに最適です。施設内にはコンビニや図書館などもあり、利便性の高い喫煙所です。
③ パレットくもじ周辺 喫煙所
国際通りのもう一方の端、県庁前駅側にあるのがデパート「パレットくもじ」です。この周辺にも喫煙所が設置されています。
▼パレットくもじ周辺 喫煙所の特徴
項目 | 詳細 |
---|---|
場所 | パレットくもじ(国際通り 県庁前駅側)周辺 |
アクセス | ゆいレール「県庁前駅」から徒歩約3分 |
目印 | 沖縄県庁や那覇市役所に隣接する大きなデパート |
設備 | 屋外設置型の灰皿 |
ポイント | 国際通りの入り口にあり、観光のスタート前に利用しやすいです。周辺はオフィス街でもあるため、多くの人が利用します。 |
パレットくもじはショッピングや食事も楽しめる場所なので、買い物のついでに立ち寄ることができます。県庁前駅から国際通りに向かう際には、まずこの喫煙所の場所をチェックしておくと良いでしょう。
④ 国際通りのれん街 B1階 喫煙所
国際通りのちょうど真ん中あたり、むつみ橋交差点の近くにある「国際通りのれん街」は、様々な飲食店が集まる人気のグルメスポットです。この施設の地下1階にも喫煙所が設置されています。
▼国際通りのれん街 喫煙所の特徴
項目 | 詳細 |
---|---|
場所 | 国際通りのれん街 地下1階 |
アクセス | ゆいレール「牧志駅」または「美栄橋駅」から徒歩約7分 |
目印 | 昭和レトロな雰囲気が漂う飲食店の集合施設 |
設備 | 屋内に設けられた喫煙ブース |
ポイント | 天候に左右されずに快適に利用できる屋内型です。食事やお酒を楽しんだ後に一服したい場合に非常に便利です。 |
ただし、施設の営業時間内でないと利用できない点には注意が必要です。美味しい沖縄料理を楽しんだ後に、そのまま施設内で喫煙できるのは大きな魅力と言えるでしょう。
一休みしたい時に。喫煙可能なカフェ・飲食店
指定喫煙所だけでなく、ゆっくり座って一服したい時もありますよね。国際通り周辺には、喫煙可能なカフェや飲食店も点在しています。ここでは、タバコが吸えるお店の探し方や、お店を利用する際の注意点について解説します。
喫煙席のあるカフェの探し方
国際通り周辺で喫煙可能なカフェを探すには、いくつかの方法があります。一番手軽なのは、スマートフォンの地図アプリやグルメサイトを利用することです。「国際通り カフェ 喫煙」といったキーワードで検索すれば、該当するお店がいくつか見つかるでしょう。
また、大手タバコメーカーのウェブサイトには、全国の喫煙所や喫煙可能店舗を検索できる喫煙所MAPが用意されていることがあります。 こうしたサービスを活用すると、紙巻きタバコがOKか、加熱式タバコのみか、といった詳細な情報までわかる場合があり、非常に便利です。
利用する際の注意点(分煙ルールなど)
喫煙可能なカフェや飲食店を利用する際には、お店ごとのルールをしっかり守ることが大切です。2020年4月から施行された改正健康増進法により、飲食店の喫煙ルールは以前より複雑になっています。
お店によって、以下のような様々なケースがあります。
- 全面喫煙可能: 全ての席で喫煙ができます。個人経営の小さな喫茶店などに見られます。
- 分煙(喫煙席・禁煙席): 喫煙エリアと禁煙エリアが明確に分かれています。
- 喫煙専用室の設置: 店内に飲食不可の喫煙専用スペースが設けられています。
- 加熱式たばこ専用喫煙室: 飲食も可能な加熱式たばこ専用の喫煙室があります。
- テラス席のみ喫煙可: 店内は禁煙ですが、屋外のテラス席では喫煙が許可されている場合があります。
入店時には必ず、店員さんに喫煙ルールを確認しましょう。 特に、加熱式たばこはOKでも紙巻きタバコはNGというお店も増えているため、自分の吸っているタバコの種類を伝えて確認することがトラブルを避けるポイントです。
喫煙可能なカフェ・飲食店の例
国際通り周辺には、喫煙者にとってありがたいお店がいくつか存在します。例えば、以下のようなお店が挙げられます。
- KARIYUSHI COFFEE AND BEER STAND: コーヒーやビールが楽しめるスタンドで、喫煙可能なスペースがあります。
- 恵比寿珈琲麦酒: クラフトビールが人気のお店で、一部の席で喫煙が可能です。
- その他居酒屋など: 夜になると、喫煙可能な居酒屋も多く見つかります。 Rettyやaumoなどのグルメサイトで「国際通り 居酒屋 喫煙可」と検索すると、多くの選択肢が見つかります。
これらはほんの一例です。最新の情報は変更される可能性があるため、訪れる前にお店の公式サイトやグルメサイトで確認するか、直接電話で問い合わせることをお勧めします。
喫煙者が知っておくべき注意点とマナー
国際通りで快適に過ごすためには、条例や指定喫煙所の場所を知るだけでなく、喫煙者として心掛けるべき注意点やマナーがあります。ここでは、特に質問の多い加熱式タバコの扱いや、携帯灰皿のルール、そして基本的なマナーについて解説します。
加熱式タバコも規制の対象?
近年利用者が増えている加熱式タバコですが、「煙が出ないから大丈夫だろう」と考えている方もいるかもしれません。しかし、これは大きな誤解です。
那覇市路上喫煙防止条例では、加熱式タバコも紙巻きタバコと同様に規制の対象となります。 そのため、路上喫煙禁止地区である国際通りや沖映通りでは、指定された喫煙所以外で加熱式タバコを吸うことはできません。
また、飲食店においても、加熱式タバコの扱いは紙巻きタバコと同じルールが適用されるのが基本です。 ただし、お店によっては「加熱式たばこ専用喫煙室」を設け、そこでのみ飲食しながらの喫煙を許可している場合があります。 いずれにせよ、「加熱式タバコだからどこでも吸える」というわけではないことを、しっかりと認識しておく必要があります。
携帯灰皿を持っていても路上喫煙はNG
喫煙者のマナーとして、携帯灰皿を持ち歩いている方は多いでしょう。しかし、これも注意が必要です。路上喫煙禁止地区に指定されている国際通りと沖映通りでは、たとえ携帯灰皿を持っていても、路上で喫煙すること自体が禁止されています。
このルールを知らずに携帯灰皿を使いながら喫煙していると、指導員から注意を受けることになります。指導に従わない場合は、同様に過料の対象となる可能性があるため、絶対にやめましょう。 喫煙は、必ず定められた指定喫煙所で行うようにしてください。
ポイ捨ては絶対にやめよう
これは国際通りに限りませんが、タバコのポイ捨ては絶対に許されない行為です。美しい沖縄の街並みや自然を汚すだけでなく、火災の原因になる可能性もあり、非常に危険です。
那覇市では、条例の施行後もタバコのポイ捨てが問題となっており、指導員による巡回や啓発活動が続けられています。 多くの観光客が訪れる国際通りを、誰もが気持ちよく散策できるよう、喫煙者一人ひとりが高い意識を持つことが求められます。
吸い殻は、喫煙所に設置されている灰皿に捨てるか、喫煙が許可されている場所で吸った場合は携帯灰皿に入れて持ち帰り、適切に処理しましょう。美しい沖縄の思い出を、自分たちの手で守っていくという気持ちが大切です。
まとめ:国際通りの喫煙所を把握して、マナーを守り沖縄旅行を満喫しよう
今回は、沖縄旅行のメインスポットである国際通りの喫煙事情について、詳しく解説しました。最後に、この記事の重要なポイントを振り返ってみましょう。
- 国際通りと沖映通りは「路上喫煙禁止地区」です。歩きタバコや立ち止まっての喫煙は条例で禁止されています。
- 違反して指導に従わない場合、2,000円の過料が科されることがあります。
- 喫煙する際は、「てんぶす那覇前」や「さいおんスクエア」などに設置された指定喫煙所を利用しましょう。
- 加熱式タバコも規制の対象であり、携帯灰皿を持っていても路上喫煙はできません。
- ゆっくりしたい場合は、喫煙可能なカフェや飲食店を探すのも一つの方法ですが、お店の分煙ルールを必ず確認しましょう。
喫煙者にとっては少し厳しいルールに感じるかもしれませんが、これは誰もが安全で快適に観光を楽しむために不可欠な決まりごとです。事前に喫煙所の場所をチェックし、ルールとマナーを守ることで、余計なトラブルを避けて心から沖縄旅行を満喫することができます。
この記事で紹介した情報を参考に、しっかりと準備をして、最高の沖縄旅行を楽しんできてくださいね。
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