沖縄本島南部、歴史と文化が息づく糸満市に、知る人ぞ知る小さなお菓子工房があるのをご存知でしょうか。その名は「ぬちぐすいお菓子」。沖縄の言葉で「命の薬」を意味する店名の通り、国産小麦や無添加の食材にこだわり、一つひとつ丁寧に手作りされたお菓子が評判を呼んでいます。
この記事では、沖縄旅行でぜひ立ち寄ってほしい隠れ家的な人気スポット「ぬちぐすいお菓子」の魅力に迫ります。なぜこのお店のお菓子は、地元の人々や情報に敏感な観光客の心を掴んで離さないのか。看板商品のシュークリームやシフォンケーキ、季節のフルーツをふんだんに使ったパフェの秘密、そして店主の想いまで、詳しくご紹介します。
アレルギーを持つお子様にも優しいグルテンフリーやヴィーガンの焼き菓子も揃っているので、誰もが安心して楽しめるのも魅力の一つです。 次の沖縄旅行では、ただ美味しいだけじゃない、心と体がじんわりと満たされる「ぬちぐすい」なスイーツとの出会いを計画してみませんか?
ぬちぐすいお菓子とは?糸満市の人気店を徹底解説
沖縄県糸満の住宅街の奥にある
【ぬちぐすいお菓子】さんに行って来ました!初見では絶対わからない奥の奥に小さな店が構えており、内装は店主さんのこだわりが感じられます✨️
頂いたパフェは人気すぎて2日前までの完全予約制で、中にはシフォンケーキやフルーツ盛り沢山でとても満足できました☺️ pic.twitter.com/DCrNK8sFuv— キリン (@kirin_vanilla) November 6, 2024
那覇空港から車で約20分、海人の町として知られる糸満市にそのお店はあります。 細い路地を進んだ先にある、まるで秘密基地のような佇まいのお店「ぬちぐすいお菓子」。 ここでは、心と体に優しい「命の薬」となるような、こだわりのスイーツに出会うことができます。
そもそも「ぬちぐすい」ってどういう意味?
お店の名前にもなっている「ぬちぐすい」とは、沖縄の方言で「命(ぬち)の薬(ぐすい)」を意味する素敵な言葉です。 これは単に病気を治す薬を指すのではなく、美味しい食事や美しい景色、人との温かい交流など、心と体を深く癒し、生きる力を与えてくれるもの全般を指します。
オーナーの渕上沙也加さんは、食べる人の心と体が元気になるように、という想いを込めてこの名前を付けました。 美味しいお菓子が、疲れた心を癒し、明日への活力となる。そんな「命の薬」のような存在でありたいという願いが、お店のすべての原点となっています。
糸満市にある「お菓子工房 ぬちぐすい」はどんなお店?
「ぬちぐすいお菓子」は、2022年7月にオープンした3坪ほどの小さなお菓子工房です。 糸満漁港の近く、少し分かりにくい場所にありますが、その隠れ家感もまた訪れる楽しみの一つ。 ドライフラワーが飾られた可愛らしい店内は、オーナー自らがデザインし、建設関係で働くお父様が施工したという手作りの温かみにあふれています。
ショーケースには、看板商品のシフォンケーキをはじめ、タルトやパンナコッタ、ブリュレなどが美しく並びます。 また、様々な種類のクッキーや焼き菓子も充実しており、自分へのご褒美はもちろん、大切な人へのお土産にもぴったりです。営業日が限られているため、訪問前には公式SNS等で情報を確認することをおすすめします。
体に優しい無添加・国産素材へのこだわり
「ぬちぐすいお菓子」の最大の魅力は、その徹底した素材へのこだわりにあります。無添加や国産の食材を中心に使用し、小さなお子様から大人まで、誰もが安心して口にできるお菓子作りを心がけています。
【必食】ぬちぐすいの人気メニュー!おすすめ無添加お菓子

こだわりが詰まった「ぬちぐすいお菓子」には、訪れたらぜひ味わってほしい魅力的なメニューが揃っています。ふわふわのシフォンケーキから、旬の恵みが詰まった季節限定のパフェまで、どれも一度食べたら忘れられない美味しさです。
不動の人気!ふわふわ食感の「シフォンケーキ」
「ぬちぐすいお菓子」を語る上で欠かせないのが、ふわふわのシフォンケーキです。 オーナーが試行錯誤を重ねてたどり着いたというこのシフォンケーキは、口に入れるとシュワっと溶けるような軽やかな食感が特徴。
定番の小麦粉を使ったシフォンはもちろん、国産の米粉を使ったグルテンフリーのシフォンケーキも用意されています。 優しい甘さで、素材本来の風味をしっかりと感じられるため、何個でも食べられてしまいそうなほど。ココア味など、日によって様々なフレーバーが登場するのも楽しみの一つです。 シンプルだからこそ、素材の良さと作り手の技術が光る逸品。まずはこちらから試してみてはいかがでしょうか。
旬の恵みを贅沢に味わう「本日のパフェ」
お店を訪れる多くの人がお目当てにするのが、旬のフルーツをふんだんに使った「本日のパフェ」です。 これは注文を受けてから一つひとつ丁寧に作られる、まさに一期一会の特別なデザート。
グラスの中には、主役となるフルーツを中心に、米粉のシフォンケーキ、自家製カスタードクリーム、そしてこだわりの純生クリームが美しく層をなしています。 例えば、夏にはみずみずしい桃、冬から春にかけては甘い苺など、その時期に一番美味しいフルーツが贅沢に使われます。 見た目にも華やかでボリュームがありますが、純生クリームを使用しているため後味は驚くほど軽やか。 最後まで美味しく食べられるように計算し尽くされた、オーナーのこだわりが詰まった究極のパフェです。
手土産にも最適!こだわりの「焼き菓子セレクション」
ショーケースの隣には、思わず手に取りたくなるような可愛らしい焼き菓子がずらりと並んでいます。自分用のおやつとしてはもちろん、沖縄旅行のお土産としても喜ばれること間違いなしです。
オートミールクッキーやコーヒークッキー、紅茶クッキーなど、種類も豊富。 中には、グルテンフリーやヴィーガン対応のものもあり、健康を気遣う方やアレルギーを持つ方への贈り物にも安心です。 「オートミールのイメージが変わる」と評判のクッキーは、ザクザクとした食感と優しい甘さが特徴。 一つひとつ丁寧に作られた焼き菓子からは、作り手の温かい想いが伝わってきます。パッケージもおしゃれなので、いくつか組み合わせてオリジナルギフトにするのもおすすめです。
なぜ「ぬちぐすい」のお菓子は多くの人に愛されるのか?

糸満市の小さな工房から生まれるお菓子が、なぜこれほどまでに人々を引きつけるのでしょうか。その理由は、美味しさだけではない、お店の根底に流れる温かい想いと、食べる人への深い愛情にありました。
オーナーの想いと丁寧な手仕事
オーナーの渕上さんは、子育てが一段落したのを機に、幼い頃からの夢だったお菓子作りのお店を持つことを決意しました。 ワンオペ育児で大変な時期を乗り越えた経験から、「自分の好きなことをやろう」と一念発起し、創業セミナーに通いながらお店のコンセプトを固めていったそうです。
「その時の気分でお菓子が選べるように、小麦粉を使ったものからヴィーガンやグルテンフリーのものまで幅広く作りたい」という想いを実現するため、レシピ開発や店舗作りを同時進行で進め、約半年でお店をオープンさせました。 利益を考えれば難しい純生クリームへのこだわりや、アレルギーを持つ人への配慮など、すべては「食べる人に最後まで美味しく、安心して楽しんでほしい」という渕上さんの強い想いから来ています。その丁寧な手仕事と愛情が、お菓子を通して食べる人の心に伝わるのです。
アレルギーを持つ子どもも安心の素材選び
「ぬちぐすいお菓子」が特に親子連れに支持される理由の一つが、アレルギーへの配慮です。店内には、卵や乳製品不使用、小麦粉を使わないグルテンフリーの焼き菓子が常に用意されています。
これは、オーナー自身が子育てをする中で感じた、「誰もが同じテーブルで、同じように笑顔でおやつを選べるように」という願いの表れです。アレルギーがあるからといって、美味しいお菓子を諦める必要はありません。素材の表示も分かりやすく、安心して選ぶことができるため、アレルギーを持つお子さんを持つ親御さんにとっては、まさに救世主のような存在となっています。「子どもに安心して食べさせられる」という口コミが広がり、遠方から訪れるファンも少なくありません。
地元の人々や観光客からの口コミ・評判
「ぬちぐすいお菓子」は、大々的な広告を出しているわけではありません。しかし、その美味しさとお店の魅力は、訪れた人々の口コミによって着実に広まっています。
SNSには、「ここのシフォンケーキはふわふわで、食べたらすぐなくなる」「季節のパフェが美味しすぎた」「お店の雰囲気も可愛くてテンションが上がる」といった絶賛の声が並びます。 また、「道が分かりにくいけど、それがまた隠れ家感があって良い」という声もあり、たどり着くまでのワクワク感も人気の秘密のようです。 地元の人々に愛され、リピーターが足繁く通うだけでなく、その評判を聞きつけた観光客がわざわざ 찾아訪れる。そんな、人と人との繋がりによって愛されているお店なのです。
「お菓子工房 ぬちぐすい」へのアクセスと基本情報
沖縄旅行のプランに「ぬちぐすいお菓子」を組み込むために、事前に知っておきたい基本情報とアクセス方法をまとめました。隠れ家的なお店なので、地図アプリなどを活用して訪れることをお勧めします。
| 情報項目 | 詳細 |
|---|---|
| 店名 | ぬちぐすいお菓子 |
| 住所 | 沖縄県糸満市字糸満565番地 |
| 営業時間 | 11:30〜 (売り切れ次第終了) |
| 定休日 | 不定休(公式Instagramで要確認) |
| 駐車場 | あり(場所は公式Instagramで要確認) |
| 支払い方法 | 店舗にてご確認ください |
| 公式情報 | Instagramなどで最新情報をご確認ください |
店舗の場所とアクセス方法
「ぬちぐすいお菓子」は、沖縄県糸満市の糸満ロータリーからほど近い場所にあります。 那覇空港からは車で約20分ほどの距離です。
ただし、店舗へ向かう最後の道は軽自動車がやっと通れるほどの細い小道(すーじぐわぁー)になっているため、運転には注意が必要です。 お店のInstagramアカウントで駐車場の場所が案内されているので、車で訪れる際は必ず事前にチェックしましょう。 初めて行く際は少し迷うかもしれませんが、その探検気分も旅の醍醐味と楽しんでみてください。
営業時間と定休日について
営業時間は11:30からですが、商品は手作りのため数に限りがあり、人気商品は早い時間に売り切れてしまうことも少なくありません。確実に手に入れたいお菓子がある場合は、早めの時間帯に訪れることをおすすめします。
定休日は不定休です。お休みの日や営業時間の変更などは、公式のInstagramで随時お知らせされています。旅行の計画を立てる際には、必ず最新の情報を確認するようにしてください。せっかく訪れたのにお休みだった、ということがないように事前のチェックが大切です。
予約や取り置きはできる?
季節のパフェやホールケーキなど、特定の商品については予約が必要な場合や、事前の相談が可能な場合があります。特に誕生日ケーキなどをお願いしたい場合は、早めにお店に問い合わせてみるのが良いでしょう。
焼き菓子の詰め合わせなど、まとまった数を購入したい場合も、事前に連絡しておくとスムーズです。連絡先や予約方法についても、公式Instagramのプロフィール欄などで確認できます。人気店のため、電話が繋がりにくい時間帯もあるかもしれませんが、ご了承ください。
まとめ:糸満のぬちぐすいお菓子で、心と体に優しい思い出を

沖縄県糸満市にある隠れ家的な人気店「お菓子工房 ぬちぐすい」について、その魅力をご紹介しました。
「命の薬」という店名に込められた想いの通り、ここはただ美味しいだけではない、心と体が元気になるような特別なお菓子に出会える場所です。
- コンセプト:無添加・国産素材にこだわった、心と体に優しい「命の薬」のようなお菓子作り。
- こだわりの素材:胃もたれしにくい純生クリーム100%の使用や、アレルギーに配慮したグルテンフリー・ヴィーガン対応商品の提供。
- 人気メニュー:口の中で溶けるような「シフォンケーキ」や、旬の恵みが詰まった贅沢な「本日のパフェ」。
- お店の魅力:オーナーの手作りの温かみにあふれた店舗と、食べる人への愛情が感じられる丁寧な仕事。
- 訪問のポイント:細い路地の先にある隠れ家的な立地。営業日や時間は公式Instagramで必ず確認を。
沖縄の強い日差しと青い海を満喫する旅も素晴らしいですが、次の旅行では少し足を延ばして、糸満の小さな工房を訪れてみませんか。そこには、オーナーの愛情がたっぷり詰まった、忘れられない甘い思い出が待っています。あなたにとっての「ぬちぐすい」が、きっと見つかるはずです。


