宮古島を訪れたら絶対に外せない観光名所といえば、美しい海に架かる伊良部大橋です。透き通るようなエメラルドグリーンの海の上を爽快にドライブできる大人気の場所ですが、実は気をつけなければならない重要な交通ルールが存在します。
美しい景色を目の前にすると、思わず車を停めて写真を撮りたくなりますが、伊良部大橋の橋の上は全面停車禁止となっています。知らずにルール違反をしてしまうと、渋滞や事故につながる危険性もあるため注意が必要です。
この記事では、伊良部大橋を安全に楽しむための基本ルールとともに、車を停めずに絶景を写真に収めることができるおすすめの撮影スポットを詳しく紹介します。ルールを守って、宮古島の思い出に残る最高の1枚を撮影しましょう。
1. 宮古島のシンボル「伊良部大橋」の魅力とは?

宮古島と隣接する島々を結ぶ橋の中でも、ひときわ大きな存在感を放つのが伊良部大橋です。ここでは、多くの人を惹きつけるこの橋の基本情報や、なぜこれほどまでに人気を集めているのか、その魅力について詳しくお伝えします。
無料で渡れる日本最長の橋
伊良部大橋は、宮古島と伊良部島をつなぐ橋として2015年に開通しました。それまでは船でしか行き来できなかった二つの島が陸路で結ばれたことで、地元の人々の生活が便利になっただけでなく、観光名所としても一躍注目を集めるようになりました。
通行料金が無料の橋としては日本国内で最長の距離を誇り、そのスケールの大きさは圧巻です。橋の入り口に立つと、どこまでも続く一本道が海のはるか彼方まで伸びている様子を見ることができ、非日常的な空間へと足を踏み入れる高揚感を味わえます。
宮古空港からは車で約15分、市街地からも約10分というアクセスの良さも魅力のひとつです。気軽に訪れることができるため、宮古島に滞在している間、天気の良い日を狙って何度もドライブに出かける人も少なくありません。
「サンゴの島」にちなんだ全長3,540m
伊良部大橋の全長は3,540メートルです。この数字には単なる距離以上の意味が込められており、「サンゴの島(3=サン、5=ゴ、40=のしま)」という、美しい海に囲まれた地域ならではの素敵な語呂合わせになっています。
約40年という長い歳月と約400億円もの総事業費をかけて建設されたこの橋は、島の人々にとって悲願の架け橋でした。橋の下には大型の船が通行できるようになっており、中央部分が高く盛り上がったアーチ状の美しいデザインが特徴です。
まるで海の上を飛んでいるような不思議な感覚に陥るアップダウンの激しい造りは、ドライブの楽しさを倍増させてくれます。数字の由来を思い出しながら橋を渡ると、見慣れた景色もまた違った感動を与えてくれるはずです。
ドライブで感じる宮古ブルーの絶景
橋を渡り始めると、視界いっぱいに広がるのが「宮古ブルー」と呼ばれる息を呑むほど美しいエメラルドグリーンの海です。透明度が非常に高く、太陽の光が反射してキラキラと輝く水面は、何度見ても飽きることがありません。
伊良部大橋は海面からの高さが約7メートルとそれほど高くないため、海をより近くに感じられるのが大きな特徴です。窓を開けて潮風を浴びながら車を走らせれば、爽快感は最高潮に達します。両サイドに広がるパノラマビューは、まさに絶景という言葉がぴったりです。
干潮時と満潮時で海の色や見え方が大きく変わるのも面白いポイントです。満潮時には海全体が深い青に染まり、干潮時には海底の白い砂地やサンゴ礁が透けて見えるため、訪れる時間帯によって全く異なる表情を楽しむことができます。
2. 注意!伊良部大橋の橋上は全面「停車禁止」です

絶景の広がる伊良部大橋ですが、車で通行する際には必ず守らなければならない厳格なルールがあります。ここでは、安全にドライブを楽しむために知っておくべき駐停車禁止の決まりと、間違いやすいポイントについて詳しく解説します。
橋の上での写真撮影は法律でNG
あまりにも美しい景色を目の前にすると、つい車を停めてスマートフォンやカメラを構えたくなりますが、伊良部大橋の橋の上は全線にわたって駐停車が法律で禁止されています。これは数秒間の短い停車であっても例外ではありません。
橋の上は一本道であり、後続車が次々と走ってきます。写真撮影のために車を停めると、渋滞の原因になるだけでなく、追突事故などの重大なトラブルを引き起こす危険性が非常に高くなります。実際にパトカーが巡回して注意喚起を行っていることもあります。
絶対に守るべき交通ルール
・橋の上での駐停車は全面的に禁止
・写真撮影目的の徐行や停車は大変危険
・ルール違反は罰則の対象になる可能性あり
自分たちだけでなく、周囲の車も安全に通行できるよう、ルールを厳守することが求められます。どれほど綺麗な景色であっても、運転席から身を乗り出しての撮影や、車道に降りての記念撮影は絶対に行わないようにしてください。
途中のスペースは「緊急停車帯」
伊良部大橋を走っていると、橋の途中(特に最も高くなっている中央付近)に、車を停められそうなくぼみや広いスペースがいくつか設けられていることに気づくでしょう。実はこれらは「緊急停車帯」と呼ばれる重要な場所です。
緊急停車帯とは、車の故障や急病など、万が一の緊急事態が発生した際に一時的に車を停めるため、あるいは救急車や消防車などの緊急車両が活動するための専用スペースです。
多くの観光客がこのスペースを「写真撮影用の駐車場」と勘違いしてレンタカーを停めてしまっていますが、これは完全なルール違反です。本当に助けを必要としている緊急車両の妨げになるため、絶対に観光目的で車を停めてはいけません。
SNSなどで橋の途中から撮影された写真を見かけることがあるかもしれませんが、それらは本来推奨されない方法で撮影された可能性があります。正しい知識を持ち、緊急時以外はこのスペースに入らないよう心がけましょう。
景色は助手席から楽しもう
では、ドライブ中に美しい景色を記録に残したい場合はどうすればよいのでしょうか。最も安全で確実な方法は、運転はドライバーに任せ、同乗者である助手席や後部座席の人が車内からカメラやスマートフォンで撮影することです。
走行中の車内からでも、宮古ブルーの海や壮大な橋のアーチは十分に美しく撮影することができます。窓ガラスの反射を防ぐためにスマートフォンを少し窓に近づけたり、動画で連続して撮影したりすると、臨場感のある映像を残せます。
運転手の方は撮影に気を取られることなく、前方をしっかり見て安全運転に集中してください。もし運転手一人でドライブをしている場合は、走行中の撮影は諦め、橋を渡り切った後にある安全な駐車場から景色を楽しむようにしましょう。
3. 宮古島側で伊良部大橋を撮る!おすすめ撮影スポット

橋の上で車を停められない分、周辺には伊良部大橋の全景を美しく撮影できる専用のスポットがたくさん用意されています。まずは宮古島側のエリアから、安全に車を停めてゆっくりと写真撮影を楽しめるおすすめの場所を紹介します。
宮古島側の橋のたもと(記念碑前)
伊良部大橋の撮影スポットとして最も定番であり、王道とも言えるのが宮古島側の橋の入り口付近です。ここには無料の駐車スペースが整備されており、車から降りて安全に写真撮影を楽しむことができます。
橋の入り口には「伊良部大橋」と力強い文字で書かれた大きな石碑が設置されています。この記念碑の横に立ち、背後に長く伸びる橋と青い海を入れた構図は、宮古島旅行の記念撮影としてパーフェクトな一枚になること間違いありません。
ドライブの気分が高揚していると、この駐車場を見逃してそのまま橋に進入してしまうことが多いので注意が必要です。橋を渡る前に、まずは気持ちを落ち着かせて駐車場に立ち寄り、しっかりと記念の一枚を収めておきましょう。
トゥリバー海浜公園から見る全景
宮古島側の市街地近くに位置するトゥリバー海浜公園(宮古島サンセットビーチ周辺)も、伊良部大橋を撮影するのに絶好のロケーションです。ここからは橋の入り口ではなく、橋の全体像を横から広く見渡すことができます。
公園内には整備された遊歩道やビーチがあり、静かな環境で海と橋のコラボレーションを堪能できます。広い空とエメラルドグリーンの海、そしてその上を優雅に走る3,540メートルの橋のシルエットは、まるで絵葉書のような美しさです。
駐車場も広く、トイレなどの設備も整っているため、ドライブの途中で休憩を兼ねて立ち寄るのにも最適です。波の音を聞きながらベンチに座り、橋を行き交う車をのんびりと眺める時間は、心安らぐ贅沢なひとときとなるでしょう。
撮影するなら午前中がおすすめ
宮古島側から伊良部大橋を撮影する際、最も重要なポイントとなるのが太陽の位置、つまり時間帯です。美しい海の色と橋を鮮やかに写し出すためには、光の当たり方を意識することが非常に重要になります。
宮古島側(東側)から伊良部島(西側)に向かって撮影する場合、太陽が東にある午前中の時間帯が「順光」となります。順光で撮影すると空と海の青さがより際立ち、橋の白いアーチもくっきりと綺麗に写ります。
午後になると太陽が伊良部島側へと移動するため、逆光になってしまい、海の色が暗く沈んだり、橋が黒いシルエットになってしまったりすることがあります。透明感のある宮古ブルーを狙うなら、ぜひ午前中に訪れるスケジュールを組んでみてください。
4. 伊良部島側から狙う!大パノラマの撮影スポット

伊良部大橋を渡りきった先の伊良部島側にも、宮古島側とは違った角度から橋の魅力を堪能できる素晴らしいスポットが点在しています。ここでは高台からの俯瞰風景や、橋の真下からのダイナミックな構図が楽しめる場所を紹介します。
いらぶ大橋 海の駅
伊良部大橋を渡ってすぐの右手にある「いらぶ大橋 海の駅」は、特産品の買い物や食事が楽しめるだけでなく、絶好の写真撮影スポットとしても人気を集めています。施設は傾斜地に建てられており、見晴らしが抜群です。
特に敷地内の高台にある第2・第3駐車場付近からは、宮古島に向かって伸びる伊良部大橋の姿を見下ろす形で一望できます。車から降りてすぐ目の前に絶景が広がるため、あまり歩かずに絶景を楽しみたい方にもぴったりです。
| スポット名 | おすすめポイント |
|---|---|
| いらぶ大橋 海の駅 | 高台から橋全体を見下ろせる。買い物や食事も可能。 |
| 宮古島側の橋のたもと | 記念碑と一緒に王道の記念撮影ができる。 |
施設内には伊良部島特産のなまり節を使った料理や、マンゴースイーツなどを提供するレストランも併設されています。青い海と橋の絶景を眺めながら美味しいランチや冷たいスイーツを楽しむ、至福の休憩時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
絶景を俯瞰できる「牧山展望台」
伊良部大橋の全体像を一枚の写真に収めたいなら、伊良部島で最も標高の高い場所にある「牧山展望台」が一番のおすすめです。サシバという渡り鳥が大きく羽を広げた形をモチーフにしたユニークな展望台です。
展望台の階段を上ると、目の前には視界を遮るものが一切ない大パノラマが広がります。真っ青な海の上に描かれた伊良部大橋の美しいカーブを俯瞰で捉えることができ、そのスケールの大きさを改めて実感できるはずです。
天気が良く空気が澄んでいる日には、伊良部大橋だけでなく、池間大橋や来間大橋という宮古島の「三大大橋」を同時に見渡すことも可能です。少し高台まで車を走らせる必要がありますが、その価値は十二分にある感動的な景色が待っています。
橋を下から見上げる伊良部島側のたもと
伊良部大橋を渡り終えた左手側(長山の浜方面)には、宮古島側とはまた違った雰囲気の橋のたもとがあります。ここは観光客が比較的少なく、ゆっくりと撮影に集中できる知る人ぞ知る穴場スポットです。
車を停めて階段を降りると、海のすぐそばまで近づくことができます。下から見上げる伊良部大橋の裏側や巨大な橋脚は非常に迫力があり、ダイナミックで力強い構図の写真を撮りたい方に強くおすすめします。
この場所は午後になると太陽の光が順光になり、宮古ブルーの海がひときわ美しく輝きます。午前中は宮古島側で撮影し、伊良部島を観光した後の午後にはこちら側で撮影するというルートを組めば、時間帯に合わせた最高の景色を楽しめます。
5. 時間帯で変わる伊良部大橋の表情を楽しむ

伊良部大橋の魅力は、青空の下だけにとどまりません。訪れる時間帯や天候、さらには移動手段を変えることで、まったく異なる感動を味わうことができます。ここでは、時間帯ごとに変化する橋の表情について詳しく解説します。
輝く青のグラデーションが美しい日中
最も多くの人が訪れ、宮古島らしさを存分に感じられるのが、太陽が真上から照りつける日中の時間帯です。強い日差しが海中にまで届くことで、サンゴ礁や白い砂地が透けて見え、海の色が最も鮮やかなエメラルドグリーンに発色します。
この時間帯に橋を渡ると、まるで光り輝く青い絨毯の上を走っているような圧倒的な美しさを体感できます。空の青さと海の青さが溶け合う水平線を眺めながらのドライブは、日常のストレスをすべて吹き飛ばしてくれるほどの爽快感があります。
ただし、日中は観光客の車が多く、交通量が増える時間帯でもあります。景色に見とれて前方不注意にならないよう気をつけながら、制限速度を守って安全なペースで橋を渡るようにしてください。
オレンジ色に染まる感動のサンセットタイム
夕暮れ時になると、伊良部大橋は日中とは全く違うロマンチックな雰囲気に包まれます。宮古島側から見ると、伊良部島の向こう側へとゆっくり太陽が沈んでいき、空と海がオレンジ色や紫色に美しく染まっていきます。
サンセットタイムの撮影スポットとして人気なのは、宮古島側のトゥリバー海浜公園や、少し離れた来間島にある竜宮城展望台などです。夕日を背にして黒いシルエットとして浮かび上がる伊良部大橋の姿は、とても幻想的で絵になります。
日没の30分ほど前から空の色が少しずつ変化していく様子は、いつまで見ていても飽きることがありません。波の音をBGMに、静かに一日が終わっていく様子を眺める時間は、宮古島での忘れられない特別な思い出になるはずです。
レンタサイクルや徒歩で渡る方法も
車での駐停車が禁止されている伊良部大橋ですが、実は徒歩や自転車(レンタサイクル)で渡ることは許可されています。車のように一瞬で通り過ぎるのではなく、自分のペースでじっくりと景色を楽しみたい方には最適な方法です。
自転車や徒歩であれば、橋の途中で立ち止まって写真を撮ることも可能です(ただし、専用の歩道はないため、車道脇の路側帯を安全に通行する必要があります)。肌で感じる潮風や、すぐ下に見える海の透明感は、車内からでは決して味わえない感動があります。
全長3,540メートルあるため、徒歩で往復するには2時間以上かかります。風が強い日や日差しが強い真夏は体力の消耗が激しいため、電動アシスト付きの自転車をレンタルするのがおすすめです。
橋の上からウミガメが泳いでいる姿を発見できることもあるなど、ゆっくり進むからこその出会いも待っています。交通ルールと安全には十分に配慮しながら、アクティブに絶景を満喫してみてください。
まとめ:伊良部大橋は停車禁止ルールを守って最高の撮影スポットへ

宮古島を代表する絶景スポットである伊良部大橋について、守るべき交通ルールとおすすめの写真撮影場所を詳しくご紹介しました。
橋の上は全線にわたって駐停車が禁止されており、途中のスペースも緊急車両用であるため、車を停めての撮影は絶対に避けなければなりません。その分、宮古島側の記念碑前やトゥリバー海浜公園、伊良部島側の海の駅や牧山展望台など、安全で美しい写真が撮れる専用のスポットが豊富に用意されています。
午前と午後で光の当たり方が変わり、日中から夕暮れにかけて全く異なる表情を見せてくれるのも伊良部大橋の大きな魅力です。ぜひこの記事で紹介した撮影スポットを参考に、マナーを守りながら安全に宮古ブルーの絶景ドライブを満喫してください。

